以前のブログで、タイル浪漫館をご紹介しましたが、以来古い時代のタイルが意識的に気になります。
スピードと、生産量の多い現代では、あまり見られない手の込んだ作業工程があるからです。
伝統の中には、somethingがあって、新しい未来へのヒントを教えてくれます。
タイルは、壁面を覆う建材なので、当然の事ながら大量生産です。
成形→釉掛け→焼成と機械化された製造ラインで生産されていますが、ラインの過程の所々に人の手作業を加え、特注の製品を生産することはあります。
加納の場合、これが補修タイルのご注文に応えられる技術になっています。
昭和の時代、焼成した後でさらに上絵付けをして、もう一度焼くタイルがありました。
上絵は器で一般的に見られる技法ですが、タイルでは今は珍しいものになっています。
今では使われなくなった作業場が、そのまま残っていました。
作業台の座布団が時代を感じます。
色見本のタイル
その前には、色見本のタイルが並んで、職人さんやパートさんが絵筆を握っていた当時の作業風景が蘇りませんか?
作っていたのは輸出用タイルならでは。色やデザインが具象的でカラフルです。
洋風化された現代の住まいにそのまま映えるのではないでしょうか?
手の込んだ良い物は時代を経てもいいものです!
子会社、クリエイティブLABOは、ビンテージタイルを販売しています。
クリエイティブLABO・ネットショップ「プロシューマ」