お客様からこんなイメージの(写真のような)タイルが欲しいんだけど…、と加納へご依頼がありました。
細かいボコボコとした面状のグレーの濃淡タイルです。
近い質感の面状タイルをまず選びます。
それから釉薬屋さんと色と釉薬の質感を打ち合せ、調合してもらいました。
最初のテストです。
いざ、焼いてみると…
赤い!なんで~?
焦ります!
釉薬は表情に深みを出すため、二度掛けをしています。
実は、下掛けが違っていたのですが、液状の薬の状態では、それがわかりません。まれに、こんなことも…。
わずかな調合差で、こんなにも釉薬が変わってしまいます。
微差で変化の出る釉薬は奥が深くて、面白いものですが、微差ゆえに、欲しい色を出すのは非常に難しい。
このタイルは、何回か釉薬を調整しなおし、写真のように完成。
桜満開宣言の聞かれる前に、無事納品できました。