現場の声

海外向けに放射線量の検査/ タイルへの影響なし!

心配な福島原発です。
国内のみならず、海外では日本製品への放射線汚染の不安は、広まっているようです。
当初は、国内で情報が少なかった・・・というより、
本当の意味で原発って、よくわかっていなかったんだと気づかされたような感じです。
また、海外と日本国内の情報の差から、どれが本当なのだろうとわからなかくなります。
テレビを見れば、
ベクレルとシーベルトの意味と、ミリシーベルト、マイクロシーベルトの単位の違いがごちゃついて、
「で、結局は身体にどれぐらいの影響があるわけ?」と肝心なことがわからない。
説明する東電や保安院といった理系の広報担当者と文系のマスコミの理解の乖離で、ますますわからない。
専門家は当たり前の概念として専門事項があるので、平坦な言葉にして伝えるのは苦手なのか・・・?
文系のマスコミには、誰にでもわかるように伝えるには専門的な理解がおいつかないのか・・・?
記者会見の乖離の様子や、同じ情報の垂れ流しのようなテレビや新聞を見ていると、
東電や原子力安全委員・保安院・政府が説明しようとすればするほど、疑心暗鬼がつのる状態に・・・。
シンプルで肝心なことが知りたい。
人はわからないことが、最大の不安要因です。

国内でさえ風評被害があるのだから、海外から見れば、福島はどこにあって、日本国内の取引先とはどれほど離れていて、どのような影響があるのか、わからないのは無理もありません。
とくにタイルの原料は土と聞けば、風に乗っての放射線の影響を想像されるのかもしれません。
この1ヵ月あまりの情報のあり方を見るに付け、
正確な現状と証明をありのままに提供するのが、
私たちメーカーの現実的な務めだと思っています。

弊社では、海外のお客様には、岐阜県技術センターの測定する放射線量の証明書をつけることにしました。

IMG_3143syoumei.jpg

(画像をクリックすると拡大します)
工業製品に関する検査を輸出先から求められる事例を受け、
岐阜県が産業支援の一環として行っている公的機関の証明を利用しています。
弊社のある多治見市は福島から直線で400kmの距離にあります。
地図で見ると、こんな感じの距離です。
tizu2.jpg
使っている原料は、地元の多治見市周辺と隣接する愛知県瀬戸市の土と一部備前の土です。
これらの原料から調合したボディー用の土と釉薬、そして作った製品について、
3月11日以前と最近4月の放射線測定値を測定してもらいました。
いずれも放射線汚染はありません。
今度の原発事故が起こるずーっと以前に、
新し物好きの弊社社長が、なぜか買ってほとんど忘れていた
放射線測定器ZP-145(パナソニック製)の存在を思い出し、
会社内も測定してみました。
senryoukei.jpg
値は、0です。
加えて、
海外で発表している値の情報も含め
地図と放射線の計測数値や気象、風向きなど影響について、
housyanou-zu3.jpg
こんな感じで日毎の情報を網羅している
ひと目でわかるサイトを見つけましたので、リンクを貼っておきます。
放射線の影響に関する情報
参考にしてご覧下さい。
岐阜県内での弊社に近い測定器は、各務原市に設置されているものです。
各務原市の値を参考にして下さい。
今、福島で言われている年間100~250ミリシーベルトの許容量は、現場のあくまでも緊急時の値。
平常時においては、日本人の人工放射線の被ばく許容量は、年間1ミリシーベルトとなっており、私たちはこのほかに、平均して1年に2.1ミリシーベルトの自然放射線を受けています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です